宇宙や実験室のプラズマを対象に理論解析や計算機シミュレーションを用いた研究を行っています

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2022.6.9

「富岳」成果創出加速プログラム”核燃焼プラズマ閉じ込め物理の開拓”の研究成果についてプレスリリースしました

P研を中心とした名古屋大学・核融合科学研究所・量子科学技術研究開発機構・京都大学の共同研究グループは、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた大規模シミュレーションにより、「マルチスケール相互作用」による核燃焼プラズマ閉じ込め改善効果を新たに発見しました。

名古屋大学プレスリリース:
「富岳」により、核燃焼プラズマ閉じ込め改善効果を発見 ~新物理の開拓により核融合炉の実現に貢献~

外部リンク:
日本の研究.com: 「富岳」により、核燃焼プラズマ閉じ込め改善効果を発見 ~新物理の開拓により核融合炉の実現に貢献~
MITテクノロジーレビュー: 「富岳」で核燃焼プラズマの閉じ込め改善効果を発見=名大など
fabcross for エンジニア: 富岳により、核融合原型炉の実現に貢献する核燃焼プラズマ閉じ込め改善効果を発見 名古屋大学ら
ASCII.jp: 「富岳」で核燃焼プラズマの閉じ込め改善効果を発見=名大など
マイナビニュース: スパコン「富岳」で核融合プラズマ閉じ込め改善効果を発見!

2022.4.27

講師の前山が IOP Outstanding Reviewer Awards 2021 (Nuclear Fusion) を受賞しました

IOP Outstanding Reviewer Awards は、IOPのそれぞれの雑誌の編集チームが、レビューの質・量・時間の正確さの観点から優秀な査読者を表彰するもので、講師の前山がNuclear Fusion誌の優秀査読者の一人として選出されました。論文の査読は科学研究の質を高めるうえで重要なプロセスですが、査読者は多くの場合匿名のため、その働きは普段は見えません。陰ながら分野の発展の一端に貢献できていたのなら喜ばしいことです。

2022.4.5

学術論文が Nuclear Fusion 誌に掲載されました

研究員のXuさんを主著として、"Anomalous tungsten transport driven by ion temperature gradient turbulence"の題の論文が Nuclear Fusion 誌に出版されました。核融合プラズマ中で問題となりうる重イオン不純物の輸送を解析したもので、低密度の場合に成り立つトレーサーモデルの下での理論と数値シミュレーション結果を比較しています。特に、ゼロ輸送フラックスを与える臨界密度勾配値が非線形乱流状態では線形モードに比べてシフトすることを明らかにしました。